クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(SR-7F)

日産NOTEでSR-7を使用されているお客様のシートポジションを調整させていただきました。

普段使用されている時には全く感じないストレスを、長距離移動した時に感じるということで、自分のドライビングポジションが正しいのか見て欲しいというご相談でした。

まずは普段の運転姿勢を見せていただきました。特におかしいということもなかったので、お客様の普段のポジションで座らせていただきました。身長は171cm程度。自分とそれほど大きく変わらない。にもかかわらず驚くほど前後シートスライド位置が前寄りでした。ステアリングとの距離。ペダルとの距離。いずれもかなり窮屈な印象。

お客様に尋ねると、思いがけず素敵な回答が。運転していて、確かに窮屈らしく、アクセルとブレーキを踏み換えるときに脚に疲れを感じるとのこと。ただ、もし誰かが飛び出してきた時でも、安全にしっかりとブレーキが踏めるポジションに座っていたいそうです。ステアリングもしっかり切れて危険を回避できる。そんなことを考えていたら、いつの間にか、今の前よりのポジションになっていたとのことです。

とても素晴らしいお考えで、プロドライバーが安全運転講習をされる時の内容です。是非ともその想いは大切にしながら、何とかお客様のストレスを和らげられないだろうかということで、お客様とじっくりRECAROシートの特性や正しい着座姿勢についてお話しさせていただきながら、運転中に身体に感じることなどを伺いました。

日産NOTEの運転席のパッケージの特徴。フロアはフラットですが、運転席下にバッテリーか何かがあって、思った以上にシート取付位置をさげることができない。もうひとつはステアリングの角度がペダルやシートの位置関係からすると、上を向き過ぎている。アクセルとブレーキペダルの位置からすると、もう少し着座位置を低くして、腰の位置・大腿部の角度・膝の開き具合を適正にしたいのですが、シートポジションを下げたり、シートの前後スライド位置を下げると、ステアリングの角度が合ってこなくなる。これはとても大きな違和感でした。

まずは、少しリアをあげて前を下げていた取付位置を変更。シートの後側で3mmダウン。前側で3mmアップ。そうすることで膝の角度が今までよりも立ってきました。その分だけ、シートの前後スライド位置を今までよりも2-3ノッチ後方に下げていただきました。膝が開いて、シートの座面が骨盤から大腿部、膝までをしっかりとサポートするようになりました。その状態で、店舗周辺をしばらく走行していただき、安全にブレーキが踏めるかどうか、身体のどこかにストレスがかからないか、確認していただきました。

結果、お客様には満足いただきました。シートを後方にさげても、座面に角度がついたことで、ブレーキを踏む時にしっかりと力が伝わり、安全に踏める。身体全体もシートにきちんと預けることができて、SR-7の良さをより感じている気がするとコメントいただきました。今後、少し長距離運転して確認していただくことにしました。

運転中に掛かるストレスはお客様ひとりひとり異なります。シートではなく、クルマのパッケージ(ステアリングやペダルのレイアウトなど)からも大きな影響を受けます。そのため、より良いポジションはひとつではなく、お客様(ヒト)とシート(モデル)とクルマ(パッケージ)の組み合わせで千差万別です。ぜひTHE VISIT SUZUKAをご利用いただき、お客様のより良いシートポジションを見つけてください。

またのご来店をお待ちしています。


pagetop