クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(RSS)

MAZDAロードスター(ND)でRECARO RSSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。

RSSを装着してすぐにTHE VISIT SUZUKAにご相談いただきました。お客さまのストレスは、もう少し着座位置を下げたいということ、そして少し背中(腰椎部)のフィット感が欲しいとのことでした。展示しているRSSに座った感じと実際にクルマに装着した状態のギャップを埋められないかというご相談でもありました。またシート本体に付属するパッドを腰に挿入しているが、これが良いのかどうかもわからないとのことでした。

NDロードスターでよくある対処法。これはRSSというシートであってもRS-GやRCSでもかなり似ています。まずはシートレールとサイドアダプターの間に入れているスペーサー20mmを10mmに変更。もう少し下げることもできますが、お客さまご自身がそれほど長身ではなかったので、まずは10mmで調整しました。次にシート左右の取付位置を取扱説明書のとおりではなく、ドア側に5mmオフセット調整しました。最後に、着座位置を10mm下げたので、シートの取り付け角度を1.5度寝かせる方向に調整しました。ペダルを踏んでいる足の位置を基準に、着座位置が低くなると脚全体が伸びてしまうので、座面の角度が足りなくなります。座面に角度を付けることでペダルを踏み込む脚の角度が自然になります。大腿部全体をシート座面で支持することで、おしりに圧が集中することも回避できます。

お客さまに着座していただいたところ、すごく自然に座っていられると満足いただきました。RSSのシートの良さを身体全体ですごく感じるし、すごく心地よいと。シートポジションを変えると、こんなにもシートに対する印象が変わるのかということを感じていただきました。

背中に挿入していたパッドも取り外させていただきましたが、パッドが無い方が腰が押し出される感じがなく、とても良いと感じていただきました。付属している挿入式のパッドは、身長や体格などによって使い分けるのではなく、シートの取り付け角度によって使用するかしないかを決めるのが基本です。ロードスターのように寝気味の角度で使用している場合は、ほとんど必要ありません。シートの角度が立ってくる取付位置の場合(車種など)に使用していただくのが適切です。ただRS-GやRSSでは、腰椎のすぐ上あたりに少しウレタンの形状や硬さが変わるのを敏感に感じられる方がいます。その場合、そのウレタンの形状・硬さが変わるギャップを和らげるために使用するというのを試してもみるのも良いかもしれません。

ロードスターで運転することをとても楽しまれているお客さまでしたので、お手伝いできてとても嬉しく感じました。
ご相談・ご来店いただきありがとうございました。


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