クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(Cross Sportster)

フォルクスワーゲンGOLF7でCross Sportsterを使用されているお客様のシートポジションを調整させていただきました。

運転中に右脚の付け根あたりと腰にストレスを感じるというお客様からご相談いただきました。まずは現状の着座姿勢を見せていただきました。高身長の方でかなり脚が長い。そのためか、現状の取付方法は、シートレールと車体フロアの間、前側に10mmのスペーサーを入れて、前上がりの角度となっていました。さらに前側に計20mmのスペーサー。後側に6mmのスペーサーを使用。前側と後側の高低差は24mm。極端に前側を上げて角度をつけることで、お客様の長い脚がしっかりとシートの座面でサポートされるように調整されていました。

高身長の方なので、このように極端な取付方法も止むを得ないかと思いましたが、身体にストレスを感じるということなので、その原因を考えさせていただきました。

まず着目したのが、Cross Sportsterというシートの特性です。Cross Sportsterというのは、サイドサポートが低いモデルです。一般的に間違われるのが、サイドサポートが低いということが、通常のスポーツシートよりも乗り降りしやすいとだけ理解されていることです。このようなサイドサポートの低い座面形状をもつモデルは、座面の傾斜角度そのものがゆるやかなフラット形状になっています。フラットですが、それでもしっかりと骨盤(おしり)が前滑りしないよう臀部をしっかりと立った状態でホールドするように設計されています。骨盤が前滑りすると骨盤から伸びる背骨が引っ張られて猫背になってしまいます。猫背は腰痛を引き起こす原因にもなり得ます。

そのCross Sportsterに前後24mm差の傾斜を付けてしまうと、着座姿勢の骨盤の位置が立つようにではなく斜め上を向いてしまいます。座面の角度をつけることで背もたれを寝かせなければならなくなってしまい、腰(上半身と下半身の角度)が開いた状態で座らなければならなくなります。ひょっとするとこれが脚の付け根と腰に感じたストレスの原因ではないかと想定しました。

THE VISIT SUZUKAには、すべてのモデルが試座できる状態で展示していますので、お客様に色々と座り比べていただきながら、スポーツシートタイプのモデル(着座位置が低い車両での使用がおすすめ)とコンフォートタイプのモデル(着座位置が高い車両での使用がおすすめ)についてご説明させていただきました。その上で、Cross Sportsterの本来の性能を活かすことができるポジションに取り付けし直しました。最後に高身長というお客様に対応する高さと角度に調整しました。結果、これまでよりもシート前後スライド機能を使って、今までよりも2ノッチほど後ろで座っていただくことで、ペダルまでの脚が伸びて膝の角度にもしっかりと座面が合うようにしていただきました。

お客様のコメントとして、おしりや腰がこれまでよりもすごく自然な感じで座ることができるし、ステアリングとの距離も楽になり、何よりシートにしっかりと身体を預けられるようになったと好印象でした。

THE VISIT SUZUKAでは、RECAROシートを使用されているお客様のシートポジションの調整をサポートさせていただいています。お気軽にTHE VISIT SUZUKAまでお問い合わせください。



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