ホンダ N-ONE RSでRS-Gを使用されているお客様のシートポジションのチェックとポジション調整をさせていただきました。

お客様のお悩みは、サーキット走行もする中で、ドライビングポジションがあっているかどうか。ちょっとステアリングが遠く感じるので、後付けの社外品パーツでステアリングの位置を前に出した方がよいのか？とのことでした。

まずはお客様のポジションを確認させていただきました。確かにステアリングが少し遠い。ペダルとクラッチはしっかり踏めている距離ですが、気になったのは、大腿部から膝、そして足首までの角度です。N-ONEの運転席のレイアウトから確かにペダルに合わせるとステアリングが少し遠い。ステアリングに合わせるとペダルが少し窮屈。シートの角度をもう少し寝かせていくと前方の視認性が足りなくなってしまうのでは？お客様が感じていることを丁寧にお聞きし、どんな対策が可能か検討しました。大事なことは、答えをお客様から引き出すのではなく、お客様が感じていることを丁寧に聞きながら、翻訳するということです。

作業としては、シートの取り付け高さを6mmほど下げて、シートの角度を1.5度ほど前上げに変更しました。RECARO純正シートレールではなく、他社のものを使用されていました。一見、調整幅が多いように見える製品ですが、実は「車種 N-ONE、シートRS-G」という組み合わせでは、選択肢が非常に狭く、「ここしか使えない」という構造でした。シートを下げて、角度を寝かせるとシートとシートレールが干渉して、実は穴が4つもあるのに、上ふたつしか使えないものでした。やむを得ず、シートレールのオフセット機能を使って、シートをドア側に15mmほど寄せることで、上から３つの穴を使用することができました。こうすることでシートの角度も使えるようになります。

他社のシートレールのため苦労しましたが、工夫をすることでお客様には非常に満足していただきました。「今までよりも腰がしっかりと奥まで入って、ホールド感を強く感じる。大腿部のサポートもすごくしっくりくる。目線が下がったことも全く気にならない。すごくいいです」とのことでした。加えて、これまでよりも2ノッチほど前で着座することをアドバイスさせていただきました。ブレーキはしっかり踏めることに加えて、安定して丁寧にリリースできるかどうかも大切なので、もう少し膝が曲がるぐらい前側に座った方が良いと感じました。シートの高さが低くなって、シートに角度がついているので、2ノッチ前でも運転しやすいと感じられたようでした。

THE VISIT SUZUKAでは、RECAROシートを使用されているお客様のシートポジション調整をさせていただいています。お気軽にご相談ください。

遠方よりご来店いただきありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。

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