クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(RCS)

HONDA BEATでRECARO RCSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。

RECAROではHONDA BEATに適合する純正ベースフレームを販売しておりません。使用されているシートレールは、他社製ですので、本来なら作業はお断りしておりますが、RECARO正規取扱販売店からのご紹介ということで、まずは作業ができる内容かどうかだけでも確認させていただくこととしました。

他社製の場合、どのような試験・評価をして、どのような部品構造で安全を確保しているのか不明となります。どこまでの調整が安全なのか、自社製ではないので判断することができません。そのためメーカー直営である当店舗で、本来対応することはできませんが、その旨をご説明の上でお話を伺いました。

お客さまが感じられているストレスは、ペダル操作でヒール&トゥーをすると膝がステアリングのポストに当たってしまうという点です。そうしてもコンパクトな室内スペースですので、止むを得ないところがあります。現状よりも着座位置を低くするのは構造上無理となっています。さらに実際の取付位置=着座位置としては、ややシートの角度が起きている状態でした。もう1.5度ほど寝かせても良いのかなと思いましたが、シートの前後スライド量を確保しようとすると限界値でした。

RECAROで純正ベースフレームを開発する際、シートレールそのものの安全性、クルマに対する安全な着座位置、そしてRECAROシートの本来の性能を正しく感じていただける着座姿勢などを確保できるか否か、さまざまな試験・評価基準に準じて、そのクルマに適合する純正ベースフレームを販売できるか否かを検討しています。

今回のお客さまは、日頃から運転中の身体のストレス(腰痛など)を感じることはほとんどないそうですので、他社製による着座姿勢でも問題ない。問題は、ステアリングポスト下のスペースです。このシートレールではこれ以上着座位置を下げることはできませんので、着座位置を下げるのではなく、前後のスライドを使って少し後ろに座ることで、膝が伸びて膝の上にスペースが少しでも確保できるようにすることにしました。現状でもドア側のスライドレールがフロアに干渉して、それ以上は後ろにも下がりません。ただシートレールとサイドアダプターの取付方法を工夫することで同じスライドレールの前後位置でもシートへの着座位置を後ろに逃すことができます。

作業完了後、お客さまに試座していただくと「全然違う。これならラクに運転できる」ととても満足いただきました。クルマのある生活を安全かつ快適に過ごすことができれば嬉しく思います。

ご来店いただきありがとうございました。


pagetop