クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(RSS)

TOYOTA GRヤリスでRECARO RSSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。

まず最初にご相談いただきましたのは、現在のシートポジションが正しいのか否かということでした。以前に乗られていたアバルトのシートが気にられていて、やむを得ずアバルトが乗れなくなってGRヤリスに乗り換えたようですが、その時のシートの良さをGRヤリスでも探したいというご希望もありました。加えて、少し前が見にくい気がするという点と、サイドブレーキが引きにくいというのも感じていました。アバルトとGRヤリスでは、室内のレイアウトが異なります。少し前が見にくいというのも、GRヤリスのダッシュボードの高さとペダルのレイアウトの関係から着座位置を高くした方が良いのか、低い方が良いのか悩まれるお客さまも少なくはないと思われます。サイドブレーキが引きにくいというのもGRヤリスに多いです。

できる限りお客さまのご要望にお応えしたいと、まずは現状の取付方法を確認させていただきました。GRヤリスでRSSやRMSなどを使用されているお客さまによくあるケースですが、シート全体の角度が起きすぎているという印象です。角度が起きすぎていてサイドブレーキが引きにくいと感じるところもあります。お客さまより、GRヤリスでRSSを使用する場合の推奨角度で座ってみたい(このシートの良いところを感じて、その着座姿勢に慣れていきたい)というお話がありましたので、お客さまの身長と今現在感じていることを加味しながら、推奨のポジションを作ってみることにしました。

シートの角度を変更する前に、まずはサイドステーとスライドレールの間に使用しているスペーサーを変更しました。7mmのスペーサーを3個。6mmのスペーサーを1個。計27mm使用しています。サイドステーリア側の取付位置が上から2つ目の穴を使用。今後もサーキットも走行してみたいというご要望がありましたので、スペーサーで高さを確保するのではなく、付属品のアダプターフレーム(ボックス型の部品)であげることにしました。このアダプターフレームが高さ32mmですので、27mmのスペーサーから変更すると+5mm高くなってしまいます。そこでサイドステーの取付穴位置をひとつさげて13mm落とします。これで-8mmになるので、アダプターフレームとスライドレールの間に6mmのスペーサーを入れると-2mmの差になります。この状態から前側を3度上げてシートの角度を寝かせます。これでお客さまの身長でGRヤリスにRSSを使用する場合、シートの良さもしっかりと感じながら、ステアリングやペダルへのアプローチ(肘や膝の角度)も運転しやすくなるのではと考えました。

お客さまに試座していただくと、リア側が2mm下がり、さらに前側が3度上がっている状態でも前方の視認性が損なわれていないとコメントいただきました。さらにステアリングとの距離感にも窮屈感がなく、ペダルが遠く感じることもなく、おしりではなく背中で座っているようにしっかりと感じられるとのことでした。シートポジションを調整するとこんなにも雰囲気が変わるのかと満足いただきました。

神奈川県の川崎市から”このためだけに"わざわざご来店いただきました。遠くから来た甲斐があったと嬉しいお言葉もいただきました。
ご来店・ご相談いただきありがとうございました。


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