クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(RS-G)

MAZDAロードスターでRS-Gを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。

神奈川からわざわざご来店・ご相談いただきました。NDロードスターを所有して7年ほど。ロードスターに乗るようになってから長距離の運転が楽しくなり、休日に遠出のドライブを楽しんでいらっしゃいます。RECAROの正規取扱販売店にてRS-Gを装着されたそうですが、店舗の推奨ポジションでしばらく運転していましたが、運転していて「つい前のめり」の姿勢になってしまい肩や背中にストレスを感じていらっしゃいました。その症状からもう少しシートの角度を起こしたいけれども、それが正しいのかどうかもよくわからないというご相談でした。

実際の取り付け方法を確認させていただきました。少し小柄な方というのもあってか、サイドステーの取付位置は縦に3つある中の真ん中位置で並行になっていました。ただサイドステーとスライドレールの間、後ろ側に6mmのスペーサーが入っていましたので、並行ではなく実際には前下げの状態でした。お客さまのご要望は、もう少しシートの角度を起こしたいということでしたが、お客さまのストレスをしっかり伺ったところ、起こすのではなくむしろ寝かせた方が良いと感じました。シートに上半身をしっかりと預けられる姿勢で座ることができていないため、むしろハンドルにしがみつく姿勢になってしまっています。これがしっかりと背中をシートに預けられるような取り付け角度にすることで、ハンドルにしがみつくのではなくハンドルを押して運転操作をすることができるようになります。(サーキットを走る際にプロドライバーがアドバイスするのは、ハンドルを握って操作するのではなく押すです)

まずはサイドステーの取付位置を後ろ側を一番低い穴位置に変更しました。これによりシートとサイドステーの関係は前上げとなります。次にロードスターの専用サイドアダプターで一番下の穴を使用するとシートの底面とスライドレールをロックするレバーヒンジが干渉する場合もありますので、サイドステーとスライドレールの間に前後共6mmのスペーサーを入れました。そうすることで干渉を避けられますし、またシートの底面とフロアの間にスペースを作ることで、フロアから出ている太い配線が干渉することも避けられるようになります。

お客さまに店舗周辺を試乗していただきました。印象は、今までよりもシートのホールド感をしっかり感じるし、ハンドルにしがみつくように前のめりになることも全くないと、大変満足いただきました。

追加で助手席に使用されているRS-Gも奥様のために1.5度寝かせる角度に変更しました。普段、奥様が同乗している際、脚を立てて座っているのが気になっていたようで、座面の角度が足りていないとこのような姿勢になってしまう場合があります。

ご来店するのをとても楽しみにしていただいていて、朝は4時に起きて家を出られたようです。遠方からご来店いただきありがとうございました。


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