クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(RS-G)

MAZDAロードスター(ND)でRECARO RS-Gを使用されているお客様のシートポジションを調整させていただきました。

今回のお客様は、埼玉からのご来店です。NDロードスターに乗って1年。RECARO RS-Gを使用されてから5ヶ月ほど。最初に取り付けた時は、腰が痛くなる感じがあり購入された店舗にて取り付けの角度を変更。RS-Gサイドアダプターの取付位置を平行から前下げに調整されました。腰痛は解消されましたが、長時間運転すると坐骨にストレスを感じられているとのことでした。

まずは現状の着座位置を見せていただきました。身長177cmの方でしたが、スライドレールとサイドアダプターの間に18mmほどのスペーサーが入っていました。NDロードスターでこの身長にしては、着座位置が高いなと感じました。目線や頭部上のスペースもありますが、ペダルを踏んでいる足首の角度、臀部から膝の角度などが良くなかったです。膝が立っている角度と座面の角度が当っていないので、臀部から大腿部までを座面が面でサポートしていない状態です。臀部(坐骨)に圧が集中してしまうポジションです。

さらにシートヒーターを後付けされているからなのか、座面のクッション(臀部奥の中央)をくり抜いてしまっていました。これではRECAROが設計したシートクッションの性能が発揮されていません。座面の角度とシートクッションの加工によって坐骨にストレスを感じていたと思われます。一度加工してしまったシートクッションは元に戻せませんので座面の角度を変更して着座位置を正す作業となりました。(店舗にあるNDロードスターもRS-Gを装着していたので、試座していただいたところ腰や坐骨にストレスを感じないとのことでした)

お客様の身長を考えると現状よりも低くした方が腰から足首までの着座姿勢がよりラクになるので18mmのスペーサーを変更したかったのですが、後付けされたシートヒーターのスイッチと配線がサイドアダプターに加工されていて、それがあるためシートを6mmしか下げることができませんでした。

結果、サイドアダプターの取付位置は前上げ。スライドレールとサイドアダプターの間は12mmのスペーサーで作業完了です。
お客様に試座していただきましたが、目線が下がったことで前方視界など見やすくなったし、以前よりも腰や坐骨にストレスを感じなさそうとのことでした。ただお客様のストレスが長距離運転された時とのことでしたので、鈴鹿から埼玉までこのセッティングで走ってみたいとなりました。

NDロードスターは、元々室内のスペースが限られている上、ステアリングとペダルの位置関係もオフセットされていて、100%満足していただくシートポジションを作ることは難しい方だと思います。ただステアリングやペダルとの位置関係、着座位置(高さ)、前後のシートスライド量など、お客様が大切にされるものをひとつひとつ丁寧に選択しながら調整していけば、楽しく快適に運転するシートポジションを探すことも十分可能だと思います。

NDロードスターでRECAROシートを装着されているお客様は、是非ともシートポジションの調整をご相談ください。
※RS-G、RMS、RCSなどのRECAROフルバケットシート装着に限ります


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