ポジション調整 ポジション調整(SR-6) HONDA N-ONEでRECARO SR-6を使用されているお客様のシートポジションを調整させていただきました。 1年半ほどSR-6を使用されていて、ご自身でも何度か高さを変えたり調整しては見たけれど、どうしてもしっくりこないというお客様のご要望でした。ペダルに合わせても、ステアリングに合わせても、スライドの前後の位置を変えても、どうしても膝裏の圧迫感が取れないというのがお客様のストレスです。 まずは着座位置を確認させていただきました。お客様は街乗りがメインで峠道などで楽しむ方です。そのため、シート取付位置は、それほど低いポジションではなく、むしろ高めで前方(特に左前)がしっかりと視認できることを希望されていました。N-ONEというパッケージが、一般的には "トール・ワゴン"と称されるように背の高いシルエットです。ダッシュボードの位置やステアリングの位置、ペダルのレイアウトなども、どちらかというと "高い着座位置"を想定しているようなパッケージです。従って、クラッチのある3ペダルでも、それほど低い着座位置というのがマッチングしません。そのレイアウトに対してSR-6というモデルを選択していたため、ドライビングポジションがしっくりこなかった原因のように感じました。SR-6は、シートクション(座面)の角度と深さ(長さ)が、着座位置の低いクルマに適した形状となっています。そのため、高い着座位置で使用すると膝裏の圧迫を感じることもあります。 そこで提案させていただいたのは、シートクションの先端部を下げて、膝裏のプレッシャーを緩和するのではなく、逆に臀部(座面のリア側)を下げるということです。リア側を下げて、座面に角度がつくと膝裏のプレッシャーがより強くなると理解される方も多いと思いますが、逆に座面に角度がつくことで、着座の "圧"が大腿部や膝裏ではなく、臀部(おしり)に強くなります。その結果、これまで大腿部や膝裏に掛かっていた圧が緩和されて、座面の角度や深さを膝裏で感じることがなくなります。そこはペダル操作をするために、座面のサポートがあっても、座面に圧着している必要はないという想定です。 リア側を6mm下げてお客様に着座していただいたところ、以前よりも臀部がしっかりとホールドされている安心感が増したし、確かに臀部から大腿部、膝裏までの全体で感じていた"圧"がすごく楽になったというコメントをいただきました。座面に角度がついたことで、前よりも2ノッチほどスライド前側で着座ができ、ペダルとステアリングとの距離感も良くなったとのこでした。 ただこの状態が本当に日常的に使用されるお客様にとって良いかどうか、このセッティングでしばらく利用していただくことをお勧めしながら、またもし何かのストレスを感じられるようであれば、いつでもご来店・ご相談いただくようにお伝えさせていただきました。 ご来店いただきありがとうございました。 前の記事 次の記事 ポジション調整の記事一覧はこちら ポジション調整(RS-G) BMW M2でRECARO RS-Gを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。 小柄なお客さまですが、現状の着座位置ではクラッチペダルを踏むのにもう... ポジション調整(RCS) HONDA BEATでRECARO RCSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。 RECAROではHONDA BEATに適合する純正ベースフレームを販売しておりませ... ポジション調整(RMS) HONDA S660でRECARO RMSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。 今回のお客さまは、運転中にどうしても上半身が無意識に前傾してしまう... ポジション調整(RSS) TOYOTA GRヤリスでRECARO RSSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。 まず最初にご相談いただきましたのは、現在のシートポジションが... ポジション調整(RCS) HONDA S2000にRECARO RCSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。 埼玉県大宮から明日の鈴鹿サーキット走行に向けてお立ち寄りいただき... ポジション調整(RCS) MAZDAデミオでRECARO RCSを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。 今回のお客さまはシートをご自身で付けられたので、まず正しく取り付...