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日産 GT-R(R35)でRS-Gを使用されているお客様のシートポジションを調整させていただきました。

R35 GT-RにRS-Gを取り付けする場合には、ウルトラローポジションというタイプのRECARO純正ベースフレームを使用します。取り付けの際の使用する部品が少し違っていて、通常のスライドレールに加えて約10mmのスペーサーを使用して嵩上げをしています。保安基準適合の取付方法は、このスペーサーを使用した状態です。その場合、純正シートと比べて20mmほど下げることができます。一方で競技での使用目的という取付方法であれば、このスペーサーを使用せず、最大30mmまで純正シートの着座位置よりも下げることができます。

お客様のご相談内容は、今現在の取付方法および着座姿勢が、適正かどうか知りたいということでした。現状を確認させていただき、サーキット走行の有無 . . . ということはヘルメットを使用することもあるかどうか。それ以外にストレスと感じているところがあるかどうかなど詳しく教えていただきました。

初見では、やや背中が起きているかなという印象。もう少し背中をシートに預ける角度で座られた方がブレーキを踏み込む際にも骨盤や上半身が安定するのでは?ステアリングをもつ腕の角度ももう少し下からの方がステアリングを押す動作がやりやすいのでは?そんなことをお客様といろいろ話をさせていただきながら、シートの角度を変えることから作業を始めました。サイドアダプターの取付穴位置を使用しての変更でしたので、少し変化が大きすぎるかなと思いましたが、実際に座ってみるとすごく自然で身体全体を無理なく楽に使える着座姿勢と感じました。

お客様に座っていただいた瞬間、大満足です。角度を変えたことでシート全体のホールド感、包み込まれる感覚がすごく良くなったと感じられました。目線も下がりました。ペダルも踏み込みやすくなった。同じシートでもこんなに違うんですねと笑顔をいただきました。

シートポジションの調整は万能ではなく、「ヒト・クルマ・シート」の組み合わせで調整幅があるものと、非常に少ないものとあります。上下・前後・左右の取付方法を立体的に数ミリ動かすだけで、実は大きな変化と感じられるお客様も多くいらっしゃいます。現状に満足されている方も、そうでない方も、是非お気軽にご相談いただき、一緒に作業させてください。着座姿勢・シートポジションの大切さを知っていただけたら幸いです。それが愛車と共に過ごす安全・快適なカーライフにつながると思います。


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