クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整

MAZDAのNAロードスターでRS-Gを使用されているお客さまのシートポジションを調整させていただきました。

現在のシートポジションが正しいのかというご相談と、若干ですが運転中に足の付け根あたりにストレスを感じていらっしゃいました。現状を確認させていただくと、まず腰のあたりにお客さまご自身で購入されたというパッドが入っていました。また膝裏のサポート(サイサポート)をRECARO PRO RACER RMSの純正部品にある薄型サイサポートパッドに交換されていました。

まずはこの部品をRECARO純正の元の状態に戻させていただきました。RECAROでは、シートの形状およびクッション(ウレタンフォーム)を緻密に設計していますので、可能な限りその状態で使用していただくことが最も良い状態となります。後付けでシートヒーターを入れたり、パッドを追加すると、本来の性能を感じることができなくなる場合があります。今回のようにRS-GのシートにRMSのサイサポートパッドを使用すると硬度の全く異なるクッションの組み合わせとなりますので、座り心地はかなり悪くなってしまいます。

NAロードスターのクラッチペダルがかなり重く、また奥に深いため、確かに通常の運転姿勢とクラッチを踏み込んだ時では、膝裏の圧をストレスに感じる場合もあるかと思います。これは足の付け根から膝までの角度、そして膝から足首、ペダルを踏み込むための力の入り方などをそれぞれ適正の角度にすることで、負荷が解消される場合もあります。

作業としては、RS-G専用のRECARO純正サイドアダプターの取付位置を平行ではなく、前上げに変更させていただきました。膝裏の圧が強いということで、RS-GのサイサポートをRMSの薄型サイサポートに変更されていましたが、逆にシートクッションの角度を前上げにすることで、膝に角度が付き、膝裏のサイサポートの圧が緩和されます。

お客さまに着座していただきましたが、特に違和感もなく、クラッチもしっかり踏み込めるということで、ご自身で購入されたパッドなどを外した状態で、このシートポジションでしばらく使用していただくことになりました。

ロードスターは、ペダル位置がかなりドア側に寄っていて、ハンドルセンターとずれていますので、運転中の身体がねじれやすいレイアウトになっています。従って、シートではなく、このレイアウトのオフセットによる運転中の疲れが生じやすいとも言えます。それでもまずはお客さまご自身が正しくラクな姿勢で運転することができるのが重要です。今愛のシートポジション調整は、そこを考えて作業させていただきました。

ご来店・ご相談いただきありがとうございました。


pagetop