クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

ポジション調整

ポジション調整(RMS)

ABARTH 595 でRECARO PRO RACER RMSを装着されているお客様のシートレール交換およびポジション調整をさせていただきました。

以前から異音がすることを気にされていたお客様です。そのため、シートレールを新しく買い直しをされて、シートレールの交換をしたいということでご来店いただきました。現状のシートを取り外しさせていただきました。まずフロアを締め付けているボルトが3箇所緩んでいました。フロアを留めるボルトに6点ベルトの腰ベルトを固定するステーを共締めしていたため。これが緩む原因かと思われます。またこれまで使用していたシートレールは3段階調節可能なRECARO純正シートレールですが、左右のスライドレールを固定するクロスメンバーが分断していました。これによって異音が生じていたと思われます。サーキット走行もされるお客様ですが、6点ベルトをシートレールと固定するのは、正しくない使用方法となります。6点ベルトの強度を保証できない点と6点ベルトに掛かる負荷がシートレールにも伝わり、耐久性含めシートレールの本来の性能を発揮できなくなります。お客様には現状をご説明して、専門店にて6点ベルトを正しく使用するよう推奨させていただきました。

今回、お客様が買い直しされたRECARO純正シートレールは、3段階調節可能なタイプではなく、1ポジションというタイプのものになります。この2つのレールは、構造も異なりますが、シートレールの角度と基本的な高さの設定が異なりますので、PRO RACER RMS側の取付位置を変更して同等の高さに調節しました。お客様に着座していただきましたが、1発OKで以前のままのドライビングポジションを確保することができました。

サーキット走行も楽しまれるお客様においては、シートレールやサイドステー、あるいはシート本体の定期的なチェックが必要かと思います。外観だけではわかりませんが、シートレールやサイドステーも消耗品のひとつとしてお考えください。今回のお客様も非常に意識の高い方で、今回のシートレール交換で安全なスポーツ走行がお楽しみいただけるかと思います。

ご来店いただきありがとうございました。


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